2012年12月31日

2012映画選

i-tunesで手軽に映画がレンタルでき、家のテレビ画面も大型化する今日、
観る映画の本数が、益々増えている。

2012年に観た映画の中で特に印象深かったもの:
(すでに本ブログで紹介済みのThe Day After Peaceは省く)

演技に感動した「The Artist」
アカデミー賞に助演犬賞というカテゴリーを設け表彰すべきだったほど、ワンコの演技がすばらしい。
特に、主人公が自殺するのを辞めさそうと必死に説得(?)しようとするシーンには泣かされました。

ストーリーに感心した「The Help」
60年代初頭における米国南部の女たちのお話。人種差別への戦いの話かと思ったら、それもあるけど、
それだけでなく、白人女性同士や母と娘など、様々な女の確執が描かれているし、重たいテーマを
軽快にコミカルに仕立てているところが秀逸。

かなり笑えた「Rock of Ages」
この映画も、観る前はロックスターの生き様を重たく描くものだとばかり思っていたら、完全なる
コミック映画で意標をつかれたこともあり、爆笑の連続。
トム・クルーズが!キャサリン・ゼタ=ジョーンズが!とんでもないことに!

シリアスに考えさせられた「未来に生きる君たちへ」
原題は「復讐」。(邦題は内容に全く似つかわしくない)
アフリカの難民キャンプでの残虐行為、デンマークの学校でのいじめ、息子の父親に対する鬱積など
を通じて、人間がふるう暴力はどこから生まれてくるのかを突きつけてくる。
2012アカデミー外国語映画賞受賞作品


2013年も良い作品に出会うことを願って。

良いお年を!
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2012年12月02日

ホリデーシーズン到来! by Luke

ルークです。
もう今年も残すところ1ヶ月。
月日は矢のように過ぎていきますね。

PFCのプロフェッショナルアソシエイトのメギーさんから、こんな首輪もらいましたよ。
クリスマスっぽくて素敵でしょ。
luke1.png

ブタの顔したボールももらいました。只今、解体中。
luke2.png


PFCの年賀状、毎年、PFCの社風がにじみ出るようなオリジナルなデザインが
好評を博していますが、今年のデザインもなかなか秀逸です。ぜひお楽しみに。

僕はいつも切手の代わりに出ていますが、今年の僕は、こんな風になりました。
年賀状着いたら、これも忘れずに見てね。
年賀状ルーク.png
んだば、皆さん、良いお年を。

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2012年10月28日

Luke the Legend

ある週末の昼下がり、犬の散歩のあとに寄った犬連れOKのカフェで、
隣の席に座った犬連れの女性と、自然と会話が始まった。

犬を連れていると、知らない人と会話することが増える。

会話の中で、「うちの子はシッスル」「あら、うちの子もシッスル」
と盛り上がった。

シッスルとは、英国式躾けが売りの、世田谷にあるドッグスクール。
ルークは3歳ころまで、週に1回、通学していた。

「お名前は?」と聞かれ、「ルークと言います」と答えると、
突然その女性は叫んだ。

「ワーッ!!!あの伝説のルーク??!!」

私と夫が「・・・???・・・」と首をかしげている間に、
その女性は興奮気味に続けた。

「ルークというレトリーバーがいて、シッスルのガラス戸に体当たりして、
ガラス戸にひびが入り、その猛烈なやんちゃぶりが伝説となって
語り継がれていると、シッスルのスタッフの方に聞きましたよ!!」

我々夫婦はのけぞった。
そんな話はシッスルからは聞いていなかったのだが、そんなことをする犬は
ルーク以外に考えられない。

狼狽する我々に気付いた女性は、はっとして、慌てて言った。
「あら、もしかして、ご存知なかったですか?
あれ、もしかして、この話は飼い主さんにはしていなかったのかしら?
あら、どうしましょう。。。」

普通なら損害賠償責任が問われるところだが、シッスルは犬を躾けるのが仕事だから、
責任は飼い主にあるのかトレーナーにあるのかは微妙ゆえ、秘密にしていたのだろう。
飼い主的には、申し訳ない気持ちがいっぱいだが、
もう何年も前のことなので、時効が成り立つはずと、自分たちに言い聞かせた。


ルーク、ここに高らかに宣言する。

ボルトはロンドンでレジェンド(伝説)になったというが、
俺様はシッスルでレジェンドになったのさ!! by Luke

Trick or Treat? Happy Halloween!!halloween.png
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2012年09月27日

変化はこう起こす! The Day After Peace 別の見方

昨夜は、英治出版さん&ジャーナリストの根本かおるさん&PFCの3者の
コラボレーションによる「上映会&トークショー」が行われ、
多数の方にご参加いただき、満員御礼の中、会場は熱気に包まれた。
peaceday.JPG

この「The Day After Peace」という映画、先月のブログでも、レビュー
めいたものを書いたが、昨夜再び鑑賞して、1回目に見たときよりも
数倍も感動し、直後にトークショーが控えているというのに、うるうる
してきて困ってしまった。

ドキュメンタリーであるこの映画の展開は、かなりスピーディーで
初めて観たときはストーリーを追うのでいっぱいだったのだが、
2回目の昨夜は、少し余裕をもって観ていたら、もっと感じ入ったし、
気付きもより多く得た。

そして、この映画、世界平和に関心がある人のみならず、チェンジメーカー、
すなわち変化を起こしたい人も是非観るべき映画だと思った。

PFCには、「うちの会社には、xxという問題が蔓延しており
何とかしたいのだが、自分には権限も予算もない」とか
「うちのような大企業を誰かが変えることはできるのだろうか」
とか、「まずは対話の場を持ってみたのだけど、みな白けてるし。。」
などと悩み、相談に来る人が絶えない。

この映画は、そんな人々に勇気やインスピレーション、そして
たくさんのノウハウを与えてくれる。

だって、映画のジェレミー・ギリという人は、たいしたお金も名声も
ないのに、たった一人で「世界が平和になる日を作る」
というとてつもないことに挑むことにしたのだ。

その情熱や努力はとても真似することはできないけども、
それに比べたら、「自社を変える」という目標は、
そんなに大それたことではような気がしてくるはずだ。

進もうとすれどすれど、冷笑する人、反発する人、皮肉を言う人、
官僚主義、国々の駆け引き、テロ事件、経済的困窮など、数知れずの
壁に直面しながらも、ジェレミーはやがて、有名人も含め、
様々な分野から賛同者や協力者を得ていくことに成功する。
そのやり方、姿勢、言動を注意深く見ていけば、変化のさざ波が
どう起きるのかが何となくわかる。

組織の中で、少人数でいいから同志を集め、一緒にこの映画を観れば
きっと道筋が見えてくると思う。

実際、企画側の我々3者の間でも、昨夜、何かことを起こしたい衝動が
沸いてきて、来年に向けて、共に「あること」を企むこととなったのだ。
乞うご期待!
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2012年09月02日

The Day After Peace とPFCのミッション

今日、The Day After Peaceというドキュメンタリー映画を見た。
(この映画は一般公開されておらず、DVDを自宅で見た。)

元UNHCR職員で、世界の紛争地域の最前線にいたこともある友人の
根本さんから、この映画を紹介され、上映会の企画を持ちかけられた。
わたしは、映画を見もせずに、即座に上映会をやることを決意した。
PFCのミッションは、世界平和の実現。やらない理由がないと思ったからだ。

さらに上映会は、世界の諸問題に関する良書を数多く手がけておられる
英治出版さんとの共同開催となった。(想いとはこうしてつながっていく。)


ところで、この映画のタイトルは訳すと「平和の翌日」となるが、
どういう意味だろうと不思議に思っていた。

また、映画の公式紹介サイトでは、International Peace Dayすなわち
国際平和デーの制定に奮闘したイギリス人俳優のドキュメンタリーとあるが、
実際の映画を見てみると、焦点はやや違っていた。

映画では、確かに、国連や各国政府に働きかけて、9月21日を国際平和デー
に制定するまでの奮闘ぶりも描かれているのだが、本当の苦労はその後だった。

国際平和デーは制定されたものの、「それで平和がもたらされるわけはない」
という冷ややかな反応、アラブ諸国の猛反発、「先進国には関係のないこと」
という無関心さに見舞われる中、何かコトを起こさなければならないと焦燥感を
募らせるイギリス人俳優。しかし、活動資金は底をつきそうになる。

そんなとき、コカコーラ社とのタイアップ企画の話が舞い込むが、
それはそれで、「コーラを売るための平和活動か?」と皮肉を言われてしまう。

すなわち、The Day After Peaceとは、「平和デーが制定されてからの日々」
と解釈したほうがいいのではないかと思う。

映画を見ながら、PFCがそのミッションを世界平和の実現と掲げることへの
葛藤を感じずに得ない。
誰かに、このミッションを否定されたり馬鹿にされたりしたことがある
わけではないが、次のような声なき声が聞こえてくる。
「ミッションで掲げるのは簡単だよね、お気楽だよね」
「一介の民間企業に何ができる?」
「そもそも、PFCの事業や業務が、平和促進活動とどう関係しているのだ」
「世界平和なんて夢みたいなことを言っていたら、ビジネスの競争に負けてしまうぞ」

実は、自分自身は、学生のころから、世界平和の実現に関わる仕事がしたいと
思っており、外交官になるか、国連職員になるか、NGOに入るかと真剣に
検討していた。
しかし、様々な理由により、民間企業でビジネスを通じてやるのが一番ではないかと
結論づけた。
なので、PFCのミッションは、飾り文句のようにとってつけたのではなく、
このミッションがまずあって、PFCはスタートしたのだ。

The Day After Peaceを見て、改めて、自分の、そして自社のあり方は
これでよいのかと考えさせられる。
上映会では、そんなテーマで、参加者の皆さんと対話する時間も設けてある。
多くの方と意見交換をしてみたい。

上映会の詳細とお申し込みはこちら
http://www.peoplefocus.co.jp/seminar/movie/
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2012年09月01日

ルーク生誕9年記念インタビュー

暦は9月になりました。
9月4日に9歳の誕生日を迎えるルークさんにインタビューします。

luke_.JPG

Q:大型犬の9歳といえば、人間の60代くらい。年金世代の仲間入りですね。
ルーク:でも気分はヤング。20代のままです。

Q:ルークさんの人生ならぬ犬生における信条は?
ルーク:地球上の全ての人間を愛してやまないことです。
 しかし、9年も生きていると、僕の愛をうざく思う人間もいることがわかってきたので、
 最近は、人を見極めるようにしています。

Q:見極めたらどうするのですか?
ルーク:たとえば、道端で、知らない人が僕のことをちらりちらりと見ていたとします。
 そしたら僕は、しっぽを思いっきり振って、身体を揺らして、
 「僕もアナタのことを愛してるよ!」と伝えるのです。
 そうすると、その知らない人の連れの人が驚いて、
 「あら、アナタあの犬と知り合いなの?」と言ったりします。
 すると、大抵の人は、「ううん、私の実家に犬がいるから、
 そのにおいがするのね、きっと」と言ったりしています。

 違うんです。僕は、犬のにおいに反応しているのではなく、
 その人の愛に反応しているのです。僕には、その人が犬を飼っていようがいまいが、
 おやつをくれようがくれまいが、関係ないのです。
 地球にいるすべての人間が、この上なく愛しい存在だと思うのです。

 でも、人間って、こういう無償の愛ということが理解できないみたいですね。

Q:ルークさんは、犬に対しても博愛主義ですか?
ルーク:いや、相手が犬だと、気に入らないやつ、気にもかけないやつ等、少しいます。
 小さい犬は、あまり興味ないです。僕の顔の大きさくらいしかない小型犬なんて、
 小さすぎて挨拶すらできないですからね。
 また、自分より大きい犬を見ると、チャレンジ意欲が沸いてきて、
 マウンティング(乗っかり)をしたりします。
 すぐに、飼い主に引き離され、怒られますけど。

Q:では、ルークさんが好きな犬のタイプは?
ルーク:僕より少し小さくて、メスで、若いのが大好きです。
Q:そこらの人間のおやじと変わりませんね。

dogs.JPG

Q:ルークさんは、年金世代だというのに、いつも元気いっぱいですね。その秘訣は?
ルーク:バランスのよい食事でしょうか。普段の食事はドッグフードですが、野菜や果物も
 よく食べます。旬の果物はいいですよね。8月は桃をたくさんいただきました。
 これからは梨の季節ですね。
 果物の品質にはうるさいですよ、僕は。

Q:品質にうるさいとは、どんなふうに?
ルーク:口に入れてみたら、品質がわかります。噛まずともわかるのです。
 そして、だめだと思ったら、すぐに口からポトリと出します。
 すると飼い主が、「あーあ、やっぱり安いものだとルークにすぐばれてしまうわ」
 と言います。

Q:噛まずにわかるとは、不思議な能力ですね。
 今日はありがとうございました。そして、お誕生日おめでとうございます。
なし.JPG
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2012年07月25日

アメリカ人大家族との東京での1日

先日、アメリカの大学院のときのクラスメートが家族を連れて、日本に観光にやってきた。

なんと総勢7人家族(両親と子供5人:12歳〜25歳)である。
やはり少子化社会の日本にあって、7人家族は、連れて歩っているだけでも、
かなり迫力がある。

お母さんは、「まあ、アメリカでも子供5人は多いほうだわね。」と言いつつ、
「でも、イヤなのは、時々、お父さんは皆同じ人?と聞かれること」と言うのには
思わず笑ってしまった。アメリカならではの会話だ。

この7人を私のテリトリー(というか生息地というか)である代々木公園・原宿・表参道に
案内した。

代々木公園では、この蒸し暑い中、革ジャンと革パンでツイストを踊りまくるロックンローラー
集団がいて、息子たちが喜びながら写真や動画を撮っていた。
あのロックンローラーたちは熱中症にならないのだろうか。。。

都会の中の森である明治神宮では、「こんなに緑を見るのは久しぶり」と感動していた。
今、アメリカは猛烈な干ばつに見舞われているから、枯れ木だらけらしい。
しかし、アメリカ人が東京に来て、自然の豊かさに感動するとは、今まではありえなかったことだ。
(ちなみに、彼らはニューヨーカーではない)

表参道を歩いているときは、娘たちが「静かねー!」と言うから、耳を一瞬疑った。
週末の表参道は、人も車も大混雑なのに!
そういえば、日本以外の大都会では、車がクラクションを鳴らし合ってうるさかったのだった。
それに比べれば、ここは「とても静か」というわけだ。

途中、お父さんがATMでお金をおろしたいというのだが、表参道にあったシティバンクは
ビル工事で移転中。日本の銀行のATMでは今だcirrusが使えず、ガラパゴス日本を実感。
(ただ、ゆうちょ銀行ATMで使えることがわかり、無事、出金に成功。
意外にも、お役所系銀行のほうが開かれていた。)

自分が毎日過ごしている場所でも、いつもとは違う人と歩くと、色々と発見があり新鮮だ。
これぞダイバーシティのなせる技。

この大家族、日本を皮切りに、韓国、中国、ネパール、インドと旅するそうだ。
すごくない?!

アメリカの家族の活力、ダイナミックだなー。これじゃ日本は負けるなー。

私自身が、企業におけるダイバーシティ推進に本格的に取り組み始めたのは、
このような課題意識があってのことだった。
つまり、女性が子供を持ちながら働き続けられる環境を作ることで、安心して
出産できるようにする。
さらに働く母がよりレベルアップしてより稼げるようになることで、家族そろっての
消費が活発になる。
要は、人口減少を防ぎ、可処分所得を増やし、需要を促進する。
これが日本経済の滅亡を回避する唯一の策だと思っている。
ゴールドマン・サックスの報告書には、女性活用を推進すれば、日本のGDPは
15%伸びるという試算結果もある。

日本でも、そのうち7人みんなで海外周遊旅行の大家族が出てくるといいんだけど。
そもそも、お父さんが仕事休もうとしないかも?
posted by ルークブログ at 20:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月30日

ルークと学ぶ Win Win の極意

luke1.JPG


ろば_1~1.JPE


luke2.JPG

注)イラストは、フェイスブックでシェアされていたものです。

posted by ルークブログ at 14:43| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月28日

ルーク3兄弟

今日はルーク3兄弟を紹介しよう。

ルーク3兄弟.JPG

上から
ルー子
ルー八
ルーク  です。

この、アホっぽい名前を付けたのは、パパである。
黒田由貴子ではない。

ルークにおもちゃを買い与えると、数時間か数分しかもたない
(ボロボロ、ビリビリ、バラバラになる)のが常なのだが、
この子たちは、兄弟と認識したのか、何年も原型を保っている。

なんか、昔見かけた団子3兄弟みたいだね。
posted by ルークブログ at 22:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月27日

フルブライト60周年に思う

昨日は、日米フルブライト交流プログラム60周年記念シンポジウムにパネリストとして登壇させていただいた。

私は、いわゆるブルブライター。つまり、フルブライト基金の奨学金をいただいてアメリカに留学した。

フルブライト基金とは、1946年にフルブライト上院議員が、「人物交流が戦争を防ぐ」という信念のもと、米国と世界各国との教育交流計画を提出したことに始まった。今では、米国留学なんて特別なことではなくなったが、昔は、このような奨学金でもない限り、留学はなかなか難しく、ほんの一握りの選ばれた人だけが、3ヶ月間の船旅を経て米国に渡ったという。フルブライターの著名人には、宮澤喜一元首相などが名を連ねる。

昨日のシンポジウムでは、フルブライターでノーベル賞受賞者の根岸英一博士が基調講演をされた。前半は留学に至るまでの生い立ちについて、後半はノーベル賞の対象となった有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリングについて。後半のお話は、博士としては恐らくものすごく噛み砕いて説明されていたのだと思うが、それでも私にはちんぷんかんぷんだった。

一方、よく理解できたのが、前半に話された、留学が自分の人生を再構築したというくだり。私だけでなく、この日に登壇したフルブライターが皆、同じことを言葉を変えて伝えていた。私が留学していたときは、ソニーに在籍しており、留学する前は「卒業したらソニーに戻る」と思っていたのが、留学中に、大企業の一員として人生を過ごすのを辞めようと決意したのだから、まさに人生の再構築であった。

根岸博士は次のようにも言っておられた。「別にアメリカ留学でなくてもいいのです。要は自分の分野を極め、その分野の世界最高峰のところに身を置くということです」と。博士の場合は、それがたまたま米国の大学であった。そして、留学中に、20人くらいのノーベル賞受賞者の講演を聞く機会があり、以来、ノーベル賞が身近な目標になったという。

もちろん、留学したからといって楽しいことばかりがあるわけではない。私の留学は、日本経済の絶頂期、すなわち日米貿易摩擦の時代のことだった。ハーバードは、1クラスに90人もいる。そのうち、日本人は2人。88人が「日本はアンフェアだ!そんな日本に米国の雇用が奪われるなんてもってのほかだ」と責めたてる。圧倒的人数劣勢の中、「ちゃんと調べてモノを言え!日本は関税などとっくに撤廃しているんだぞ!どこがアンフェアだ。アメリカ製品が売れないのは品質が悪いからだ。ちゃんとマーケティングしないからだ!」と必死の反撃。(もっとも、今となっては、バッシングされるほど日本経済が存在感があったころが懐かしい。)

お隣に座っていたパネリストの方の体験談はもっと強烈だった。クラスに日本人は一人だけ。そして入学してまもなく、ある授業で、40分に渡る南京大虐殺のビデオを見せられ、残虐なシーンが出てくるたびに、クラスメートが自分のほうを振り向いては自分の表情を伺おうとしたことに、深い心の傷を負ったという。

今回のシンポジウムのパンフレットに次のようなフルブライト議員の言葉が紹介されていた。「私は教育交流が人々の間に必ず友好的な感情をもたらすものだとは思いませんし、またそれを目的とすべきだとは思いません。(中略)自分達の国で育った人々と同じように喜びや悲しみ、残虐さや優しさを共感できる人々が住んでいる、ということが実感できれば充分だと考えます。」
フルブライト議員には、私たちが体験した様々なことが、初めからお見通しだったのだなと感銘を受ける。

また、次のようにも述べられている。「教育交流は『国家を人々に変える』、すなわち国際関係を人間的にすることができます。」

ピープルフォーカス・コンサルティングも、企業の人々に注目(peopleにfocus)し、トレーニングやワークショップを通じて人々の交流を促進している。そして、今年から打ち出したビジョンステートメントが、「人と組織のグローバル化をファシリテートする」。創業以来掲げているミッションステートメントは、「世界平和の実現」。
とても微力ながら、故フルブライト議員の志を引き継いでいることを再確認した1日だった。
posted by ルークブログ at 19:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする