2015年09月28日

来て2か月たったタンタンより

タンタンです。

引き取られて約2か月が過ぎました。

何年間か悪徳ブリーダーに閉じ込められていた(と思われる)檻の中の世界から、ある日、保健所に連れていかれ、あわやガス室送り間一髪のところで救い出され、埼玉の動物保護団体の施設に移り約1か月を経て、今のおうちに引き取られました。
今のおうちでも、会社には出勤するわ、休みはお山のおうちに連れていかれるわで、大忙しでした。
ルーク兄と親しかった犬や人間が「タンタンと会いたい!」と騒いでいるということで、大勢に挨拶をしてまわっていたのです。

つまり、実に目まぐるしく訳が分からないここ数か月だったわけです。
とにかく次に何が起こるかわからないものですから、ひたすら控え目に常にひっそりとたたずむようにしていました。

ルーク兄は、常にエネルギー爆発200%ハイテンションだったらしく、対象的な僕のおとなしさに、皆が驚きます。そして、会社の社員さんたちに「癒されるぅぅ!!」と言われます。

しかし2か月も経ったところで、徐々に自分の立場やこれからの犬生が見えてきました。
それに伴い、少しづつ犬らしい姿も見せられるようになりました。
周りの人からも「最初の頃と比べ表情が明るくなったね」と言われますが、どうでしょう。

タンタン

最初は遠慮して使わなかったルーク兄のベッドも今はすっかり愛用しています。

ベッドで寝る
ちなみに、左端がボク、右端にいるのがルー八とルー子。

牛との遭遇も難なくこなしました。
飼い主が牛好きなので、牛に引き会わされるのは当家では儀式のようなものらしいです。
ルーク兄は、牛と遭遇したときはびびりまくってたそうです。

牛との遭遇

犬生、いつでもやり直せる!!人生はどうですか??

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2015年08月10日

タンタンが来た!ルークと比較してみる

タンタン(Tintin)がきて1週間。
タンタンは悪徳ブリーダーのところで何年か飼い殺し状態になっていたあげく、
保健所で処分されそうになったところを、レスキュー団体が保護。そこから我が家にやってきた。
そんな生い立ちなので、過去にどう育てられたのかわからないし、家庭に住むのは初めて。
そこで、飼い主にとっても、犬にとっても、お互いを発見していく日々だった。

その結果、わかってきたこと:
ルークと同じフラットコーテッド・レトリバーなのに、類似点より相違点のほうがはるかに多い。


ルークとの比較に見るタンタン(オス、推定5歳)の特性

似てるところ:
・人なつこく、誰からかまわず、しっぽ振って近寄る
・ボール大好き
・食べ物に好き嫌いなし。野菜も果物も食べる

似てないところ:
・小さい!ルークは35-38キロだったが、タンタンは20キロくらいしかない!
(これから筋肉つけさせていけば、少しは増えるかな?)
・ボール以外のおもちゃに興味示さない(引っ張りっことか、遊び方がわからないみたい)
・いたずらしない。ルークのように、携帯電話やリモコンやハイヒールの靴など、飼い主が最も困りそうなものを選んで破壊することをしない
・レトリバーのくせに水が嫌い!風呂場で足を洗うのもひと苦労。
公園の犬用水飲み場も、ばしゃばしゃなるのがイヤらしく、飲もうとしない。こんな暑いのに!
ルークといえば、他人が用意した水くみ用バケツに顔つっこんではひっくり返すいたずらを繰り返しやってたのに
・お散歩が上手とまでは言わないが、一応、飼い主のことも多少気にしながら歩く。 
ルークのように飼い主がぶっ倒れるほどに強烈に引っ張ることはしない
・鳴き声は、まるで小型犬のように甲高い。車に乗っているとき、またどこかに放棄されると
不安にでも思っているのか、たくさん鳴く。
ルークは、どんな楽しいところに行くのだろうと、興奮収まらず、狭い車中を行ったり来たり
・食事のあとに口のあたりが汚れるのが気になるらしく、布製のソファのはしっこなどで口を拭く
・ふかふかのベッドでなく、せんべい布団の上で寝る。どちらもルークのおさがりなのだけど

犬の個性もいろいろだね。

オフィスでも人気者です。
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自分からも行く、仕事熱心。
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あーお仕事つかれた
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  生前のルーク   と   タンタン
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タンタン、あさってからお山デビュー
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2015年05月01日

大笑いの電話会議

PFCでは、リーダーシップ、チーム、ダイバーシティ、チェンジ、バリューズ
の5つの視点から組織開発を行っている。
このような形で組織開発を分解したのはPFCの独自コンセプトだ。
さて、グローバルという状況で組織開発を行うとき、留意すべき点は何か?
PFCでは、「CSP」という3つの複雑性を留意すべきというコンセプトを作った。
これもまた独自のコンセプト。

CSPとは:
C=Cultural 文化的側面
 いわずもがな、グローバルでは異文化に留意する必要がある
S=Structural 構造的側面
 各国の社会構造に留意し、さらには社内の構造が複雑化することに対処する
 必要がある
P=Physical 物理的側面
 メンバーのいる場所が地球上で散らばっている故の複雑性がある

P(Physical)の複雑性の対処には、バーチャルコミュニケーションスキル
が欠かせないが、日本企業や日本人には馴染みがないことが多い。
一方、外資系に勤める人たちにとっては、真夜中のカンファレンスコール
(電話会議)は日常茶飯事だろう。

PFCは日本企業だが、外資系企業のクライアントが多いし、
海外のあちこちにコンサルタントやスタッフがいるし、
国内でも、オフィスを守る役目を担った一部の内勤スタッフ以外は
いつでもどこでも働いてよいことになっているので、
ずいぶんと古くから電話会議は日常化している。

先日、PFCの社員が、社内掲示板に「電話会議の動画でこんな面白いのを見つけた」
と紹介してくれた。
(皆、モーレツに忙しい中でも、こういうことをする気持ちの余裕を保っているのが
PFCの良いところだ。)



いやはや、抱腹絶倒ものだ。

特に可笑しかったのが次の2つ。

1つは、女性がこっそりソリティエに興じているシーン。
ちょうどここ3週間、ソリティエにはまってしまっているので、吹き出してしまった。
ただ、念のため申し上げるが、私は電話会議しながら、ソリティエをしたことは1度もありません。

もうひとつは、犬の鳴き声がするシーン。
私も、自宅で電話会議をしているときに、ルークがぎゃんぎゃん吠え出して、
「Ohhhh, I am so sorry!」と言ったことが何度あったことか!

そのルークの鳴き声を今は聞くことができないと思うと
大笑いのあとに、たまらなく切なくなりました。
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2015年01月27日

石巻の現状から考える被災地支援と組織開発

1月23日、震災から4年近くが経つ石巻市を訪れた。

瓦礫はすでに完全撤去されているが、草ぼうぼうの野原がひろがる景色が、 もの哀しい。
(↓は、元は住宅地だった場所)
野原


しかし、その横では、壊滅的被害を受けたはずの日本製紙の工場が、
元気よく煙突から煙を吐き出している。
大企業のレジリエンスと、地域コミュニティのはかなさとが、あまりに対比的だ。

ちょうど今は一年で最も寒い季節。
陽射しは穏やかだったが、風が吹くたびに、身が縮こまる寒さだった。
そんな中で見た仮設住宅。
なんと、3分の2くらいの人が未だに狭い仮設住宅での生活を余儀なくされているという。
こんな寒さにプレハブ小屋とは!
それも、ひと冬の我慢だったはずが、「あと1年」「あと1年」と言われ続け
4年もたつなんて、どれほどにやるせないだろう。
テレビでよく見る仮設住宅だが、この寒さの中で実物を見ると衝撃がはしる。

もちろん、建設中や出来立ての真新しい復興住宅もいくつか見かけた。
ただし仮設住宅がなくなるには少なくともあと2年はかかるようだ。
ずいぶんとゆっくりではあるが、一応、こうしたインフラは徐々に
回復していくのが目に見えてわかる。

しかし、ハードウェアが整ったら、もうそれでいいということではない。
目には見えにくいソフトウェアの部分は時間と共に回復するとは限らない。
むしろ悪化することだってある。
阪神淡路震災では、子供たちのPSTDの症状は、3-5年でピークに達したというし、
東北でも同様の事例が明らかになりつつある。

たとえば、1年前に河北新報社が宮城県の各校長に実施したアンケートでは、
被災した宮城県沿岸部の小中学校の約7割が、自校の児童・生徒に震災の影響とみられる
問題が現在もあると受け止めていることが判明した。
8割以上の校長が「事態は深刻」と危機意識を持ち、その多くが、問題が時間と共に
解決するのではなく、長期化することを懸念しているそうだ。
さらに、そうした子供たちを指導する学校の先生たちも被災者であり、
心の問題を抱えている人が少なくないと、記事の中で専門家が指摘していた。
(出所:http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201401/20140101_15005.html

行政は、インフラの整備はできても、コミュニティづくりや生活再建、
心のケアといったソフトウェアの部分までにはとても手が回らないそうだ。
そこで民間の継続的支援は必要だが、そのやり方は簡単ではない。
震災直後のような、大勢のボランティアによる衣服の配布やら掃除の手伝いやら
といった単純な構図ではないからだ。
さらには、支援しすぎることで、被災者の自立を阻害してもならない。
復興に向けた住民主体の活動を、そっと後押しをするという微妙な支援が求められる。
自立支援を信条とするJENの真価が問われるときだ。

この状況は組織開発の仕事とよく似ている。
企業でも、設備だ、商品だ、制度だといった目に見えるものに予算はつきやすい。
が、社員の意識ややる気、階層間や部署間のコミュニケーションやコラボレーションなど
といった目に見えない無形の企業資産を疎かにしては、やがて問題が深刻化・長期化し、
必ず業績にも悪影響をおよぼしていく。
そうならないよう、社員が主体となって無形資産を構築する取組みを
組織開発コンサルタントは、そっと後押しをする。
うまくいったら、それはコンサルタントの手柄ではなく、クライアントの社員の手柄として認める。
最後には、自分がクライアントに必要とされなくなることを喜びと感じて終わる。
企業相手にやっていると、ちょっと因果な商売かなと思うときがなくないが、
石巻往訪が改めて組織開発の意義を思い出させてくれた。

<番外>
牡鹿半島の佐須浜にある浜友食堂でいただいた特別メニューの豪華ランチ
(コミュニティ強化と地元住民の収入創出のために、JENが設置と運営をサポートした)
もちろんすべて地元産
lunch

浜食堂の看板犬のコロちゃん。暖房の前でぬくぬくする姿。
dog
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2015年01月04日

イタリアのカフェで

10年ぶりの犬がいない大型連休の年末年始、超久しぶりに海外観光旅行に
行くことにした。

本当は私はアフリカに行きたかったのだが、エボラ熱が怖いと夫が反対して、
行き先はイタリアのベネチアとフィレンツェに落ち着いた。

数々の歴史的建造物や世界有数の美術作品、そして優雅なベネチアの街並みなど
に感動したのはもちろんのことだが、カフェおたくとして、見逃せなかったのか
カフェ文化。

イタリアにはスターバックスがないとは聞いていたが、本当にない。
いやー、スタバが視界に入らない都市の風景って久しぶり見た気がする。
とても新鮮。

アメリカだったら、100mごとにスタバがあるし、日本だったら、
スタバ、ドトール、プロントのいずれかがどこにでもある。
そして、イリーなどのイタリアンブランドのカフェすらあるが、
イタリアでは、スタバのみならず、国内外のブランド関わらずチェーン店が一切ない。
あるのは個人商店の個性的で粋な店。カフェおたくにはたまらない!

観光地としては、イタリアのほうが絶対好ましいだろうが、資本主義論的にいえば、
資本が集約されておらず、資本主義経済が十分に発達し損ねたということになろう。
そして、現在のイタリアは経済破綻の危機にさらされていて、
実際、イタリア人の知人も仕事が見つからないと嘆いている。
資本主義と文化の両立というのは厄介な問題だと改めて実感。

ところで、カフェ(というか正確にはバール)でエスプレッソを立ち飲みしながら
おしゃべりするのが、イタリア人スタイル。
一方、観光客としては、歩き疲れて一休みしようとカフェに入るわけで、
立ち飲みはありえない。そこで席に座って、エスプレッソやカプチーノをいただくのだが、
アジア系観光客は席についた途端にスマホだ。
自分もスマホをちょっとは見たが、、、でも、他の人たちは、席についている間ずーっと
無言でスマホを見ている。かなり異様だ。
せっかく来たのだから、少しは観光の感想を述べ合うとかしてはどうかなあ。
こういう感性の民族だから、日本や中国にはスタバが溢れてしまうってこともあるのかな。

下の写真はフィレンツェのカフェでほおばった「ピアディーナ」
イタリア北部の無醗酵の平焼きのパンで、ピザよりも歴史が古く、
12〜13世紀頃からある郷土料理だって。ルッコラがたくさん!
ピザ.JPG
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2014年11月03日

エチオピア?

約1か月前の話になるが、エチオピア人の妻を持ちアメリカに住むイギリス人の友人が
来日中に、エチオピア大使公邸でのパーティに誘ってくれた。

エチオピアといったら、日本人になじみがあるのはコーヒーとマラソンくらいかと
思うが、パーティの趣旨も、「東京オリンピックでのアベベ選手の優勝50周年を祝う」
ということだった。

もちろん、アベベ選手を私はリアルタイムで観ていたわけではないが、その武勇伝は
記憶に刻まれている。確か裸足でマラソンを走って金メダルだったはずと思ったが、
それはローマオリンピックのときで、東京オリンピックでは「東京の道路には
ガラスの破片が落ちているかもしれないから裸足はやめて」と関係者に懇願され、
靴をはいたとか。
ふーん、でもローマの道路にはガラスの破片は落ちていないのかな?

パーティでふるまわれたエチオピア料理はとっても美味だった。
特に、殻粉を発酵させたインジェラという食べ物は、ふわふわとしたクレープみたいで
格別。このインジェラで、肉や野菜のおかずを挟んで手で食べるのが
エチオピア・スタイルだが、慣れない自分にはフォーク無くしてはちと難しい。

エチオピア航空の人も来ていて、近く、日本からの直行便を飛ばすので大忙しだと
言っていた。
週に3便というから、果たして日本からエチオピアに行く人がそんなにいるのかと
首をかしげたが、アフリカ大陸のハブとして、他国への乗り換えに使えるのだと聞き
納得した。

後日、ネットで調べてみると、これまで日本からアフリカへの直行はエジプト便が
あったのだが、エジプトの政情悪化によりストップしているという。
それに代わる形で出てきたのがエチオピア便というわけだ。
しかし、エチオピア航空の運行は、どうも最初は夏ごろの予定だったのが、
遅れに遅れて年内に飛ぶかどうかの瀬戸際の模様。

2014年は年頭の安倍首相のアフリカ訪問に始まり、6月には第1回アフリカ経済戦略会議が
日本で開催され、アフリカとの経済交流元年ともいえる年だった。
きっとその勢いの中で出てきた日本ーエチオピア便の企画なのだろうが、
なかなか飛ばないのは、エボラ熱の影響だろうか。

エチオピア人を妻に持ちアメリカに住むイギリス人の友人からは、今度はエチオピアの
国に連れていってやると言われている。
そして、エチオピアと日本をつなぐビジネスを立ち上げたいから一緒ににやろうとも。
もちろん、私がそれに関わったとしても、PFCの仕事の妨げにならない程度にしか
できないが、何事もご縁。Why Notという心境である。

また、エチオピアの隣国には、(私が代表理事を務めるNGOの)JENが出動している
南スーダンもある。いつか視察に行かなければと思っていたところだ。

アベベくらいしか頭に浮かばなかったエチオピアに親近感が沸いてきた1日となった。

I bless the rains down in Afrika
Gonna take some time to do the things we never had
(Africa by Toto http://www.youtube.com/watch?v=NMYOlc4Fvx0)
・・・この歌、大好き
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2014年08月31日

再生JALに見た真実の瞬間

今年の夏休みは、沖縄の西表島に行った。
イリオモテヤマネコには残念ながら遭遇することはできなかった。

西表島までは、那覇経由で石垣島まで飛び、石垣島から西表島へはフェリーで行くという旅程だったのだが、那覇→石垣島の飛行機が整備の都合で1時間遅れるというハプニングがあった。
那覇の空港で、遅延のアナウンスを聞いたときは、焦った。
石垣島から西表島の最終のフェリーに間に合わないかもしれないという事態だったからだ。

そこで、旅をアレンジした旅行代理店(JTB)、西表島で泊まるホテル(星野リゾート)、そして飛行機会社のJALの3社にとりあえず事情を訴えてみた。

旅行代理店とホテルの電話での対応は、型どおりのもので、大した助けにはならなかった。

驚いたのはJALの対応だった。まあ、元はといえば、JALの飛行機が遅れたせいではあるが、アメリカなどでは、飛行機が1時間遅れようと10時間遅れようと、飛行機会社からは謝罪のことばの一つすらないのが当たり前である。
ところが、JALはといえば、何名もの人が連携プレーをして最大限の努力をしてくれた。
グラウンドスタッフの人は、フェリーの会社に連絡を入れて、ぎりぎりまで待つようにお願いしておくと言った。フェリーの詳細情報で確認したいことがあると、わざわざ機内にまで乗り込んできたスタッフもいた。
機内のCAは、着陸したらすぐに私たちが出られるように荷物を前のほうに運んでおいてくれた。
石垣島に到着して飛行機から一歩踏み出したところで、待っていたスタッフが「さあ!行きましょう!」と、空港内を一緒に走ってくれた。
港に行くまでのタクシーをスタンバイさせていると言う。
さらには、タクシーに乗り込む前には別のスタッフの人が駆け寄ってきて、名刺を渡しながら、このように告げた。
「もしフェリーに乗れなかったら、お電話をください。当社持ちで石垣島のホテルを手配します。タクシー代も当社が負担させていただきます。」

いやあ、ここまで頑張ってもらったら、感動するしかない。
たとえ、フェリーに間に合わなかったとしてもネガティブな気持ちは一切生じてこない。
(結局、フェリーには間に合った。。。)

1980年代に「真実の瞬間」というスカンディナビア航空の再生物語が出版されて、ずいぶんと話題になった。それは、顧客の評価というのは、サービスの在り方の一瞬で決まってしまうということを言っていた。つまり、スタッフがちょっとでも横柄な態度を見せたときに、その会社の評価は決まるということだ。
JALは最近、高級路線を追求していて、シートの空間を拡げたり、機内食を豪華にしたり、ということがよく報じられている。そうしたハード面のサービス向上に負けずとも劣らない人的サービスを見せたことに拍手喝采、まさに私にとっての真実の瞬間であった。

一方の、旅行代理店とホテルだが、いくら飛行機が遅れたのは飛行機会社の責任とはいえば、もし自分たちのミッションを「楽しい旅のお手伝い」などと定めているのであれば、このような瞬間に何ができるかを必死で考えるスタッフを育成してはどうかと、最後にチクリ。

西表島で、小次郎さんという名の水牛に引かれて牛車で、離れ島まで海を渡る。
小次郎さんに「夏休みなんだから、そんなあくせくしなさんな」と言われてしまうね。水牛1.JPG水牛2.JPG
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2014年07月28日

メキシコのピラミッド

今日のテレビのニュースで、メキシコのテオティワカンを観光する安倍首相が出ていた。

私も、メキシコの遺跡を20数年前に訪れたが、人生で行った数々の旅行の中でも
最も印象に残る旅の一つだった。
何しろ、今から2000年も前に人間が成した業を見てとにかく肝をつぶす。
驚くのはスケールの大きさではなく、ピラミッドから見てとれる古代人類の知恵の
豊富さだ。
特に天体観測に基づいた暦の正確さは有名だし、4万種にも及ぶ文字も有していたらしい。

ただテオティワカンは、人(観光客)が多すぎて、今一つ雰囲気にひたれない。

それに対し、チェチェン・イッツァのピラミッドや、ジャングルの中にある隠れ家的な
パレンケのピラミッドは、もっと静かで、すごく良かった。

これらピラミッドのそばには、肘をついて膝を立てて横たわる人の形をしたチャックモール
の像がある。神社の狛犬のような存在かと思いきや、とんでもなかった。
神々へのお供えとして、人間の心臓を置くためのものだという。

また、チェチェン・イッツァには、ピラミッドに隣接したところに競技場があり、
その競技で勝ったチームが、神々への生贄になったという。
負けたチームではなく勝ったチームなのは、生贄になるのは名誉だったからとか。
最初は生贄と聞いて、「高度な文明を持ちながら何故こんな残酷なことをするのか」
と思ったが、当時はこれが残酷なこととは考えられていなかったのだろうか。
どう考えても、生きたまま心臓をえぐり取られたら苦しいはずなのだが、、、

競技場の観客席に座って、そこに古代マヤ人がサッカーが何かをしているところを
イメージしてみたり、生贄になる人の心境に思いを馳せてみたりしていると、
タイムトリップするような感覚に襲われたものだった。

と、テレビを見ながら、マヤ文明の謎に再び心躍らせようとしていたところ、
テオティワカンの太陽のピラミッドを登りきった安倍首相が、
(登りきって願いをこめるとかなうという言い伝えに合わせて)
「デフレ脱却!」と言うのを聞いて、一気に興ざめした。
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2014年06月28日

日本の未来を語ろう@ラウンドテーブルジャパン

6月6−7日に行われた「ラウンドテーブルジャパン」に参加した。
この会合は、政財学界の論客が集まり、日本の未来について議論する場。
テレビや新聞でおなじみの人も数多く、丁々発止の議論が起きることもあり面白い。
http://www.roundtablejapan.com/program.html

この10年間、毎年開催されているようだが、私は4年ぶりの参加だった。
その4年前のときは、元外務省高官が、
「おばさんたちの会話を聞いていると、女性が社会に進出するにはレベルが低すぎる」
みたいなことを発言した。これは聞き捨てならないと、私は、
「外務省高官がこのような時代遅れの考え方では、諸外国にどう思われることかと、
嘆かわしい」と応戦した。
あとで休憩時間のとき、別の男性参加者が、「あの人は、田中真紀子が外務大臣
だったときにひどい目にあったから、女性蔑視になっちゃったんだよ」と教えてくれた。

それから4年、景色は様変わりして、政治家も官僚も財界人も学者も誰しもが
「女性の社会進出を増やさないと」と言うようになった。
それはよいとして、日本の人口減少問題の対処のためには、女性だけでは
到底足りない。次なる課題は移民である。
高度人材の移民を増やすのはもちろんのことだが、育児や介護をする労働者も増やさないと、
女性(あるいは男性も)が働くのが難しくなる。
先週、発表になった安部政権の成長戦略で、一応、外国人労働者のことも含まれていたが、
まだまだ踏み込み不足である。
今年のラウンドテーブルでは、外国人有識者はそろって、移民の必要性を主張していたし、
私自身も、数値目標を掲げ、もっと思い切った政策をとるべし、というのが持論だ。

しかし、政・官・財の中には、イデオロギー的に移民を受け付けない(私に言わせると
要は単なる外国人アレルギーだが)人が少なからずいて、なかなか抜本策までいかない。
ある若手自民党議員は、「移民の勉強会を党内に立ち上げようと思ったら、『移民』という
ことばを使うのはダメ、『研修生』ということばにせよ、という通達が来た」と言っていた。
議論することすら許されないとは!

きっと、移民は票にならないから政治家は及び腰なのだと思っていたが、
地方の情勢を肌で知る有識者からは、「地方に行けば、みな人手不足で困っていて
『何とか移民が増えるようにしてほしい』という声があるのだ」という発言があった。
介護施設の経営者にいたっては、「入居者が死んでいく。人手さえあればもっと何とかなるのに」
と悲痛な叫びをあげていたそうだ。
そうか、もしかすると、外国人を増やす政策を掲げる政治家に票が集まる日は
もう目の前に来ているのかもしれない。


おまけにもう1つ。コーポレートガバナンスについての議論していたときのことだ。

ある有名日本企業の経営者からは:「これからは、上場企業の会長、社長の経験者は
社会貢献だと思って、全員が他社の社外役員を務めるようにしたらよいと思う」
ある女性の学者は「上場企業の会長、社長の中には、しょうもない人たちもいるから、
そのアイデアはいかがなものか」

外国人の参加者らからは、「社外取締役をいくら入れたところで、指名委員会がないのなら
意味がない。社外役員の役割は、経営者を監督し、不十分だと思えば首をすげかえること
なのだから」

すると、先の有名日本企業の経営者からは、「わたしたち経営者というのは、
真面目にがんばってるんですよ!」と、いきなり精神論を持ち出して、訴えた。

普通の講演会のような場では、有名日本企業の経営者のお話はありがたく聞くものとして
扱われるのだろうが、そうはいかないラウンドテーブルジャパンならではの
滑稽な一幕だった。
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2014年05月29日

ルークと資本主義

つい先日、初対面の人に「趣味は何ですか」と聞かれ、答えに詰まってしまった。
この10年間、「犬遊びです」と即答してたことが言えなくなったことに気づいた。

ルークがいなくなってこの3か月、じゃあ何をしていたのだろうと振り返ると、
気分を紛らわすためも含め、犬連れでは行けないところに足を運んだ。犬連れNGのレストランとか旅館とか、DVDではなく映画館で映画を観るとか、飛行機に乗って小旅行とか。(もっともゴールデンウィークは四国に行く予定が、寝込んでしまってかなわなかった。)

それから、報告がてら、犬連れOKの行きつけだった店などにも足を運んだ。そのうちの1つ、北軽井沢のルークの遊び場だったドッグバケーションには、ルークと同じ犬種の看板犬がいるのだが、ルークと同じ病気で逝ってしまった。我々が訪れた3日後のことだ。なんだかルークが呼び寄せてしまったような気がして、申し訳ない限りだ。

ルークの訃報に多くの人が悲しんでくれた。ルークに会ったこともないのに、涙を流してくれる人まで多数いて、こちらが驚いてしまうくらいだった。

ただ、涙を流す人は全員女性だった。女性の共感力が男性よりはるかに強いことを図らずも実感した。最近、組織の要職に就く女性が増え、新聞などのインタビュー記事では、必ずといってよいほど「女性だからどうということはない」と女性たちはコメントしている。私自身もこれまでは、男女差を考えるのは意味がないと思いながら生きてきたのだが、今回ばかりは、統計学的にも、あるいはどう見ても、明らかなる違いを目撃し、考えを改めるに至った。

最近、資本主義研究会なる非公式の勉強会に関わっていて、資本主義の本質とは何かを追求するという大それた試みをしているのだが、突き詰めると、人間の欲(強欲、支配欲など)や共感性が資本主義を形作っているということにたどり着く。そうだとしたら、今のアベノミクス政策の勢いも借りて、共感力に優れた女性が資本主義の舞台の主役に増えてきたとき、資本主義の様相が変わっていくのかもしれない。楽しみである。


※資本主義研究会主催「資本主義の教養講座」次回のお知らせはこちら
http://www.peoplefocus.co.jp/shihonshugi_2/
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