2014年06月28日

日本の未来を語ろう@ラウンドテーブルジャパン

6月6−7日に行われた「ラウンドテーブルジャパン」に参加した。
この会合は、政財学界の論客が集まり、日本の未来について議論する場。
テレビや新聞でおなじみの人も数多く、丁々発止の議論が起きることもあり面白い。
http://www.roundtablejapan.com/program.html

この10年間、毎年開催されているようだが、私は4年ぶりの参加だった。
その4年前のときは、元外務省高官が、
「おばさんたちの会話を聞いていると、女性が社会に進出するにはレベルが低すぎる」
みたいなことを発言した。これは聞き捨てならないと、私は、
「外務省高官がこのような時代遅れの考え方では、諸外国にどう思われることかと、
嘆かわしい」と応戦した。
あとで休憩時間のとき、別の男性参加者が、「あの人は、田中真紀子が外務大臣
だったときにひどい目にあったから、女性蔑視になっちゃったんだよ」と教えてくれた。

それから4年、景色は様変わりして、政治家も官僚も財界人も学者も誰しもが
「女性の社会進出を増やさないと」と言うようになった。
それはよいとして、日本の人口減少問題の対処のためには、女性だけでは
到底足りない。次なる課題は移民である。
高度人材の移民を増やすのはもちろんのことだが、育児や介護をする労働者も増やさないと、
女性(あるいは男性も)が働くのが難しくなる。
先週、発表になった安部政権の成長戦略で、一応、外国人労働者のことも含まれていたが、
まだまだ踏み込み不足である。
今年のラウンドテーブルでは、外国人有識者はそろって、移民の必要性を主張していたし、
私自身も、数値目標を掲げ、もっと思い切った政策をとるべし、というのが持論だ。

しかし、政・官・財の中には、イデオロギー的に移民を受け付けない(私に言わせると
要は単なる外国人アレルギーだが)人が少なからずいて、なかなか抜本策までいかない。
ある若手自民党議員は、「移民の勉強会を党内に立ち上げようと思ったら、『移民』という
ことばを使うのはダメ、『研修生』ということばにせよ、という通達が来た」と言っていた。
議論することすら許されないとは!

きっと、移民は票にならないから政治家は及び腰なのだと思っていたが、
地方の情勢を肌で知る有識者からは、「地方に行けば、みな人手不足で困っていて
『何とか移民が増えるようにしてほしい』という声があるのだ」という発言があった。
介護施設の経営者にいたっては、「入居者が死んでいく。人手さえあればもっと何とかなるのに」
と悲痛な叫びをあげていたそうだ。
そうか、もしかすると、外国人を増やす政策を掲げる政治家に票が集まる日は
もう目の前に来ているのかもしれない。


おまけにもう1つ。コーポレートガバナンスについての議論していたときのことだ。

ある有名日本企業の経営者からは:「これからは、上場企業の会長、社長の経験者は
社会貢献だと思って、全員が他社の社外役員を務めるようにしたらよいと思う」
ある女性の学者は「上場企業の会長、社長の中には、しょうもない人たちもいるから、
そのアイデアはいかがなものか」

外国人の参加者らからは、「社外取締役をいくら入れたところで、指名委員会がないのなら
意味がない。社外役員の役割は、経営者を監督し、不十分だと思えば首をすげかえること
なのだから」

すると、先の有名日本企業の経営者からは、「わたしたち経営者というのは、
真面目にがんばってるんですよ!」と、いきなり精神論を持ち出して、訴えた。

普通の講演会のような場では、有名日本企業の経営者のお話はありがたく聞くものとして
扱われるのだろうが、そうはいかないラウンドテーブルジャパンならではの
滑稽な一幕だった。
posted by ルークブログ at 21:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月29日

ルークと資本主義

つい先日、初対面の人に「趣味は何ですか」と聞かれ、答えに詰まってしまった。
この10年間、「犬遊びです」と即答してたことが言えなくなったことに気づいた。

ルークがいなくなってこの3か月、じゃあ何をしていたのだろうと振り返ると、
気分を紛らわすためも含め、犬連れでは行けないところに足を運んだ。犬連れNGのレストランとか旅館とか、DVDではなく映画館で映画を観るとか、飛行機に乗って小旅行とか。(もっともゴールデンウィークは四国に行く予定が、寝込んでしまってかなわなかった。)

それから、報告がてら、犬連れOKの行きつけだった店などにも足を運んだ。そのうちの1つ、北軽井沢のルークの遊び場だったドッグバケーションには、ルークと同じ犬種の看板犬がいるのだが、ルークと同じ病気で逝ってしまった。我々が訪れた3日後のことだ。なんだかルークが呼び寄せてしまったような気がして、申し訳ない限りだ。

ルークの訃報に多くの人が悲しんでくれた。ルークに会ったこともないのに、涙を流してくれる人まで多数いて、こちらが驚いてしまうくらいだった。

ただ、涙を流す人は全員女性だった。女性の共感力が男性よりはるかに強いことを図らずも実感した。最近、組織の要職に就く女性が増え、新聞などのインタビュー記事では、必ずといってよいほど「女性だからどうということはない」と女性たちはコメントしている。私自身もこれまでは、男女差を考えるのは意味がないと思いながら生きてきたのだが、今回ばかりは、統計学的にも、あるいはどう見ても、明らかなる違いを目撃し、考えを改めるに至った。

最近、資本主義研究会なる非公式の勉強会に関わっていて、資本主義の本質とは何かを追求するという大それた試みをしているのだが、突き詰めると、人間の欲(強欲、支配欲など)や共感性が資本主義を形作っているということにたどり着く。そうだとしたら、今のアベノミクス政策の勢いも借りて、共感力に優れた女性が資本主義の舞台の主役に増えてきたとき、資本主義の様相が変わっていくのかもしれない。楽しみである。


※資本主義研究会主催「資本主義の教養講座」次回のお知らせはこちら
http://www.peoplefocus.co.jp/shihonshugi_2/
posted by ルークブログ at 15:13| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月28日

上海「タレントマネジメント」ラウンドテーブルから

PFCは中国・上海で、タレントマネジメントに関する公開講座をシリーズで開催し始めた。第1回目はレノボにファーウェイ、第2回目はハイアールと、今日世界を席巻する注目企業の人事の方にゲストスピーカーとして登壇していただいた。私自身は上海に行って第2回目に参加して、ハイアールのお話を直接聞く機会を得た。

ハイアールの話には驚愕した。詳しくは近日中に発行されるPFC新聞に譲るが、これほどに、経営目標に直結したパフォーマンスマネジメントと、実力主義と民主主義の両方のもとに成り立つタレントマネジメントの仕組みは、世界でも見たことがない。

海外では、優秀でやる気のある人は日本企業を選ばないとよく言われているが、中国でも例外ではない。中国で優秀な若者は、以前は欧米企業での就職を目指していたが、今やハイアールやファーウェイが一番人気だという。
一方、日本人駐在員がマネジメントポジションを独占し、成果を出そうが出さまいか、評価も報酬もさして変わらないような日本企業は、優秀な人材の眼中にないのは当然だろう。では日本企業はどうしたらよいのか。逆立ちしたってハイアールの真似できないだろうし、真似すればよいというものでもない。

そのヒントを与えてくれたのは、40−50代の中国人たちだった。ある中国人は、ハイアールは残酷であり短期収益主義に走っているのだという。その言葉は、ハイアールのプレッシャーやペースについていけない旧世代の負け犬の遠吠えとも取れなくないが、当たっていなくもない。別の中国人は、「あの仕組みは若い人にはよいが、サステイナブルではない」と言った。近い将来、中国が高齢化社会となり経済の成熟を迎えたとき、ハイアールのやり方は確かに通用しないだろうと私も思う。

日本企業は、もっと自社の理念を強くアピールすることで、異なる働く価値観の選択肢を提供すべきだ。地球や社会と共生してくという素晴らしい理念を多くの日本企業は持っているのだから。そのような理念に共感する人たちを惹きつけ、ミッション志向でエンゲージメントの高い組織を作り上げる可能性があると思う。
そのためには、2つの課題がある。1つは、自社理念を現地社員に理解できるように説明し、かつ実践して見せることのできるリーダーを増やすこと。海外現地法人における理念浸透活動は、ここ5,6年で随分と進んだ印象はあるが、まだ紹介程度に終わっているところが少なくない。
もう1つは、現地法人による社会貢献活動を増やすことだ。やっていないわけではなくPR不足なだけという意見もある。そのどちらにせよ、少なくとも中国人の間で、「日本企業はCSRに熱心だ」という声はきかない。現地法人のトップとなる人は、その国の社会にもっと溶け込み、単純な寄付等のみならず、自社事業を通じて地元社会に貢献するよう導き、そのことを社内外にアピールできることが求められる。つまりは「GIAリーダー」たれということだ。
GIAリーダーについてはこちらをご覧下さい。

ところで、私が次にぜひ話を聞いてみたいと思う中国企業はアリババだ。先日、来日していたハーバードの教授が言っていたのだが、アリババで経営会議の最後に、経営陣が全員「頭立のポーズ」をしていたのを目撃したというのだ。馬会長にその理由を尋ねたら、「視点を変えれば物事が違ってみえることを体感するため」という答えが返ってきたという。
They were doing headstand とハーバードの教授が言ったとき、最初、私は英語を聞き取り間違ったのかと思ったよ!

他国に学ぶことは多いね。

※前回の記事に書いたようにルークが旅立ったので、ブログのタイトルについて迷っています。
でも、ルークはまだ私のそばにいてくれるので、当面このままのタイトルで行くことにしました。
posted by ルークブログ at 16:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月04日

ルークの旅立ち


2014年3月4日夜明け前の4:30am、飼い主二人に見守られる中、
ルークは旅立ちました。

まるで、ルークは、この日なら飼い主二人とも、仕事の予定が詰まっていない
ことを知っているかのようでした。

お昼過ぎまで、おうちで一緒に過ごし、午後に府中にあるお寺にまで出向いて、
火葬し、お坊様に供養してもらうことができました。
夜には、簡単ですが、祭壇ができました。


ルークは本当にハッピーな子でした。

私はよく「地球上にいる全ての人を愛して止まない」という枕詞をルークに
つけていました。

ある人は、「ルークは何がそんなに楽しいの?」とよくルークに聞いていました。

別のある人は、ルークのことを、「天真爛漫くん」とあだ名をつけていました。

また別のある人は、ドッグランにいる人、全員に挨拶してまわるルークを見て
「ルークって、『ボクの幸せをみんなに分けてあげる!』と言っているみたい」と
言いました。

ルークは、ほんとうにたくさんの幸せをくれました。
我が家の太陽のようでした。
10年と6か月、一緒に生きてくれて、どうもありがとう。


そして、ルークのことをかわいがってくださった皆様、ありがとうございました。

さいだん.JPG


posted by ルークブログ at 22:28| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月28日

ルーク闘病中


1か月くらい前から、ルークがびっこをひくようになりました。
最初は、(いつものように)はしゃぎすぎて足をねんざでもしたのだろうと
思ったのですが、一向に治らないので、医者に見せたところ、
骨髄腫の疑いがあるとの診断でした。

血液検査やらレントゲンやら、全身麻酔して骨の組織を採取する検査やら、
CT検査まで受けたのですが、なかなか原因が特定できませんでした。

ただでさえ病院が苦手なルーク、検査が負担だったのか、どんどんと
元気がなくなり、ある朝、まったく動かなくなってしまいました。
舌が真っ白、手足が冷たく、内出血に違いないということで、
今度は開腹手術を勧められました。

とても迷いました。こんなに弱ったルークが開腹手術を耐えられるのか、
病院に入院していたら寂しくて余計に悪くなるのではないかと、
本当に難しい決断だったのですが、一筋の希望にかけ、開腹手術に踏み切りました。

手術では、かなりぼろぼろになっていた脾(ひ)臓を摘出、脾臓の中に腫瘍が
あった模様です。そうすると、やはり足の骨にも腫瘍があるのだろうとのこと。

ルークはがんばって開腹手術と5日間の入院を耐え抜き、家に戻ってきました。
ただ、あいかわらず、食事と排泄のとき以外は全く動きません。

これからはなるべくそばにいて見守ってやりたいと思っています。

暗い話ですみませんでした。
posted by ルークブログ at 21:00| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする