「顧客ではなく社会を見る」
筆者は今年、(一社)100年企業戦略研究所の理事に就任したのだが、折しも、筆者が社外取締役を務めるテルモ(株)が昨年に創立100周年を迎えた。テルモは、100年の長きに渡って続いただけではなく、年商約7,000億円のグローバルな大手医療機器メーカーにまで成長した。そこで、本稿では、テルモをケーススタディとして、飛躍する100年企業の鍵を考察したい。
テルモは1921年に体温計メーカーとして誕生した。スペイン風邪の猛威の中、第一次世界大戦の影響で体温計の輸入が途絶え、待望されていた体温計の国産化に成功したのが、テルモだったのである(注:当時の社名は赤線検温器株式会社)。
テルモは1921年に体温計メーカーとして誕生した。スペイン風邪の猛威の中、第一次世界大戦の影響で体温計の輸入が途絶え、待望されていた体温計の国産化に成功したのが、テルモだったのである(注:当時の社名は赤線検温器株式会社)。
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