2014年04月28日

上海「タレントマネジメント」ラウンドテーブルから

PFCは中国・上海で、タレントマネジメントに関する公開講座をシリーズで開催し始めた。第1回目はレノボにファーウェイ、第2回目はハイアールと、今日世界を席巻する注目企業の人事の方にゲストスピーカーとして登壇していただいた。私自身は上海に行って第2回目に参加して、ハイアールのお話を直接聞く機会を得た。

ハイアールの話には驚愕した。詳しくは近日中に発行されるPFC新聞に譲るが、これほどに、経営目標に直結したパフォーマンスマネジメントと、実力主義と民主主義の両方のもとに成り立つタレントマネジメントの仕組みは、世界でも見たことがない。

海外では、優秀でやる気のある人は日本企業を選ばないとよく言われているが、中国でも例外ではない。中国で優秀な若者は、以前は欧米企業での就職を目指していたが、今やハイアールやファーウェイが一番人気だという。
一方、日本人駐在員がマネジメントポジションを独占し、成果を出そうが出さまいか、評価も報酬もさして変わらないような日本企業は、優秀な人材の眼中にないのは当然だろう。では日本企業はどうしたらよいのか。逆立ちしたってハイアールの真似できないだろうし、真似すればよいというものでもない。

そのヒントを与えてくれたのは、40−50代の中国人たちだった。ある中国人は、ハイアールは残酷であり短期収益主義に走っているのだという。その言葉は、ハイアールのプレッシャーやペースについていけない旧世代の負け犬の遠吠えとも取れなくないが、当たっていなくもない。別の中国人は、「あの仕組みは若い人にはよいが、サステイナブルではない」と言った。近い将来、中国が高齢化社会となり経済の成熟を迎えたとき、ハイアールのやり方は確かに通用しないだろうと私も思う。

日本企業は、もっと自社の理念を強くアピールすることで、異なる働く価値観の選択肢を提供すべきだ。地球や社会と共生してくという素晴らしい理念を多くの日本企業は持っているのだから。そのような理念に共感する人たちを惹きつけ、ミッション志向でエンゲージメントの高い組織を作り上げる可能性があると思う。
そのためには、2つの課題がある。1つは、自社理念を現地社員に理解できるように説明し、かつ実践して見せることのできるリーダーを増やすこと。海外現地法人における理念浸透活動は、ここ5,6年で随分と進んだ印象はあるが、まだ紹介程度に終わっているところが少なくない。
もう1つは、現地法人による社会貢献活動を増やすことだ。やっていないわけではなくPR不足なだけという意見もある。そのどちらにせよ、少なくとも中国人の間で、「日本企業はCSRに熱心だ」という声はきかない。現地法人のトップとなる人は、その国の社会にもっと溶け込み、単純な寄付等のみならず、自社事業を通じて地元社会に貢献するよう導き、そのことを社内外にアピールできることが求められる。つまりは「GIAリーダー」たれということだ。
GIAリーダーについてはこちらをご覧下さい。

ところで、私が次にぜひ話を聞いてみたいと思う中国企業はアリババだ。先日、来日していたハーバードの教授が言っていたのだが、アリババで経営会議の最後に、経営陣が全員「頭立のポーズ」をしていたのを目撃したというのだ。馬会長にその理由を尋ねたら、「視点を変えれば物事が違ってみえることを体感するため」という答えが返ってきたという。
They were doing headstand とハーバードの教授が言ったとき、最初、私は英語を聞き取り間違ったのかと思ったよ!

他国に学ぶことは多いね。

※前回の記事に書いたようにルークが旅立ったので、ブログのタイトルについて迷っています。
でも、ルークはまだ私のそばにいてくれるので、当面このままのタイトルで行くことにしました。
posted by ルークブログ at 16:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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